虫則さんこんにちは。

今年度「食育」の担当になりました。

園庭で夏野菜を育てていますが、食育ってこれだけでいいのでしょうか?

         

           
虫則からのお返事

こんにちは!

「食育」の担当になったんやね。

保育指針に「子どもが生活と遊びの中で、意欲をもって食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものであること」とあるように、子どもが健康な状態で生活するためには毎日の食事が大切やけん、保育を行う上で「食育」は重要じゃね。

もちろん、育てた野菜を食べることも「食育」につながるんやけど、他の「食育」についてもいくつか挙げてみよわい。

 

 

 

 

 

 

           
みんなで一緒に食事
           

核家族化を始めとした家庭環境の多様化で、子どもがご飯を1人で食べる割合が増えとんよ。文部科学省の統計では、朝食を1人で食べる小中学生の割合は、小学校5年生で15.3%、中学校2年生で33.7%にもなるんやって。1人で食事をする子どもは、普段の生活でも疲れやすく、イライラすることが多い傾向がみられるんやと。家庭における食事をする環境も大切な食育の場なんよね。保育園では、みんなで一緒に食べることで苦手な物も食べれたり、おいしいと感じたりすることがあるんよね。残さず食べれたことで達成感が味わえ、心身ともに健康に育つことが食育の第一歩やね。

 

 

           
食の大切さ
           

質問でもあったように保育園で野菜を育てることもあるよね。その野菜を使った食事をすることで、調理後の形と元の形の違いに気が付き食材や料理に関心をもつことができるんよね。素材や料理への興味を持つことも「食の大切さ」を学ぶ大切な活動じゃね。また、日々の食事から食事の仕方やスプーンやフォーク、お箸の使い方を身につけることも食育の一環やね。

           
最後に…
           

食事は体を作るためのものだけじゃないんよ。食に関係する様々な体験をとおして「食」イコール「楽しい」と思える心を育てることも保育士の大切な役目やけんね。保育士自身が食事や食材に関心を持ち、どんな調理法なら子どもが喜んで食べるかを考えたり、食材と関係する絵本を探したりして保育に生かしていけるといいね。

【参考:保育士保育所指針 2017年告示対応版 (中央法規)】

【参考:文部科学省 食育って何? 】