虫則さんこんにちは。

新年度が始まり、クラスの子どもたちもとってもかわいく、これからの1年間にワクワクしている一方で

保護者対応が苦手でうまく信頼関係がきずけるか不安です。虫則さんアドバイスをお願いします。

 

         

虫則さんからのお返事
           

新年度になって、新しいクラスでの保育所生活が始まったねぇ。
「はじめまして」の相手とのコミュニケーションは、まぁまぁ緊張するやろ。それが保護者となるとさらに緊張すらいね。「変なこと言うたら怒られるんやないか」とか「ちゃんと伝わったかな」とか、ベテランの保育士さんでも内心ドキドキじゃわい。

今回は保護者との関わりについて話してみよーか。

まず、「保護者」ってどんな人じゃろか。辞書には「児童など未成年者を保護する義務のある人。その子どもの父母や、父母に代わる人。」って書かれとる。要するに子どものことに関して全責任を負う人のこと、そして、必ずしもお父さんやお母さんとは限らんってことやね。

始めて子育てをする保護者もおるし、大半の保護者が仕事をしとって、この4月から仕事に復帰したという保護者も中にはおるやろ。仕事で疲れて、子どもを迎えに来てそれから夕飯の支度をして…考えただけでも大変やわい。保育士がコミュニケーションを取りたくても時間がなくって、また今度っていうこともよくあるけんね。

いきなり、こむずかしい話をしてもいかんけん、まずは、挨拶じゃね。元気のいい挨拶、清々しい挨拶はコミュニケーションの基本。それと同時に、事前に出してもらっている家庭調査票や昨年度までの児童票等の書類に目を通して、保護者や家庭の状況をしっかり把握していくことも大切やね。

また、「今日は給食のにんじんが食べれました!」「トイレでおしっこできましたよ」と子どもの様子を伝えるのをきっかけに、ちょっと苦手だった保護者とも会話ができるようになったっていうこともあったんよ。

あとは連絡帳がある場合は、それも活用したらええよ。連絡帳は保護者(家庭)と保育士(保育園)を結ぶツールやけんね。お互い書くのが大変かもしれんけど、子どもの様子を伝え合うこともできるし、子どもの成長なんかも記録されるけんね。

でもまぁ、一番大事なんは、信頼関係を築かないかんって気負わんことかね。焦りは禁物。日々の関わりの積み重ね一つひとつを大切にしていけば、おのずといい関係が築けるもんよ。それが子どもの健やかな成長につながっていくんよ。